特別なヘッドカバーを使って欲しい理由
日本独特の美意識と個性の表現
こんにちは!
オーダーメイドヘッドカバーのお店、兼々工房(kanekanekobo)です。
数日間にわたってお付き合い頂いた私のコラムも残すところあと2回となりました。
ここまでお読み頂いて本当にありがとうございます。
私のお仕事の内容や、強み、特徴がかなりご理解頂いたのではないかと思います。
この回では、私のオーダーメイドヘッドカバーに対する想いを書き殴ろうとしています。
暑苦しくなってしまうのか、空回るのか。完全に未知数です。
下書きも無く、頭の中に浮かんがいることをたくさん書いていきます。
今回はとても長くなりそうな予感がしますので、お気をつけ下さい!!
それでは、始めましょう!
どんな人に使って欲しいか?
一人でも多くの方に使って欲しい!と言いたいところですが、このオーダーメイドヘッドカバーの良さをご理解頂ける方だけに使って欲しいです。
特別なものがどのようなものか共感して頂き、自分も量産品ではなく、自分だけのものを持って趣味をもっと楽しみたい。そんな方に使って欲しいと思います。
今このコラムを読んでくださっているあなたはきっとそんな想いに共感してくださると思います。
誰かと比べてどうとか、周りからおしゃれだと思われたいとか、そんなことはどうでもいいことです。
自分がいかに楽しめるか、満足できるかが重要です。
私は、自己満足を極めたいと思っている方の満足度を高めることが最高の幸せです。
その上で個性の表現を十二分に楽しんでください!
作るのはあなたのセンスと理想です。
それらを形にするのが、私たちの役目です。
すごくこだわりの強い方、吊るしの市販品では満足できない方をお待ちしています。
既にこちら側の世界をご存知の方はわかると思いますが、一度入ると抜けられません。
既製品や量産品に魅力を感じなくなってきます。
これまでのゴルフライフは何だったんだと思うからも多くいらっしゃいます。
たかがヘッドカバー。されどヘッドカバーです。
生まれ変わったような感覚すら得られるこのアイテム。
この価値観に共感していただける方に使って欲しいヘッドカバーです。
なぜこの仕事を始めたのか?
これはこれまでも何度か紹介したことがあるので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
単純に、自分が欲しいものを作っただけです。
他にも欲しい人はいるのかな?と思って打ってみたら売れました。それが現在も続いているというだけなのです。
細かな市場調査があったわけでも無く、ビジネスとして大成してやろうという野心を持って始めたわけでもありません。
始めた当初は副業で、お小遣い稼ぎのような感覚でした。
2015年頃だったと思います。
幼馴染がゴルフの仕事をしていたことと、私もゴルフをしていたことが重なって、自分の好きな革とゴルフの融合をさせたいと想い知人の勧めもあってアイアンカバーを作りました。
ミシンを使ったことが無いので、最初は手縫いからです。
TOKYU HANDSで手縫いキットを買い、ハギレを買い、自宅で練習しました。
最初は当然全然上手くいかず、革を切ることがこんなに難しいとは思ってもいませんでした。
革製品を使うのは好きでしたので、色んなものを見てきています。
『ここの縫い目が綺麗だ』『コバの仕上げがちょっと甘いんじゃないか』『やっぱこのブランドでしょ』と散々偉そうなことを言っていましたが、実際に作ってみると真っ直ぐ切ることすらままなりません。伸びるわ曲がるわ。なんとも難しいこと。
レザークラフト経験者ならわかると思いますが、菱目1つでも斜めに刺さるとその作品の完成度は格段に下がります。
あれほどに高度なテクニックが詰まっているとは考えもしませんでした。
アイアンカバーの製作に慣れてきた頃、『ドライバー用を作ってくれ』と言われ挑戦。
これは手縫いでは長すぎるだろうということでミシンを購入。
洋裁をしていた母親にわからないことを聞きながら、小学生以来のミシンを使うことに。
手先はそんなに不器用では無いと思いますが、なにぶんやったことが無いので、苦戦続きです。
色んなところに糸が引っかかり、思うように出来ないことが続きましたが、3年近くは毎日ミシンを触り、少しづつ慣れてきました。
その頃からヤフオクで販売をしていたのですが、自然に出品数が増え、特注品も多くなってきました。
この頃から、事業として意識し出しました。
わからないままにオンラインショップを作り、販売を本格的に開始。
写真の撮り方も下手くそで、商品の良さが全然伝わっていないような手作り感満載のオンラインショップでした。
今でも業者さんには頼んでいないので、手作り感満載ですが。笑
でもまぁこれくらいどんくさめで、親しみやすいようなブランドの方が私らしくて好きです。
兼々工房の成り立ちはこんな感じです。
ブランド名の『kanekanekobo』についても少し触れたいと思います。
この名前の由来は、私がサラリーマン時代に慕っていた恩師から呼ばれていたニックネームに起因します。
その人が『カネ』と呼んでいたので、多くの人がそうやって呼ぶようになっていました。
その人は仕事のイロハを私に教えてくれました。
営業としての基本や、社会人としての自覚、人に影響力を与えるには。
たくさんのことを学びました。
退職して自分で仕事をするようになってからも定期的に連絡を取り、近況を報告しています。
そんな恩師から呼ばれていな名前を使いたい気持ちがあって、自分でモノ作りをしていきたいので、工房を『kobo』と表記しました。
kanekoboでは音的に好ましくなかったので、kaneを重ねてkanekanekoboとなりました。
ロゴの文字はアプリで好きなフォントを探して自作しました。
感じ表記の兼々工房はその後になんと無く考えたものです。
このブランド名には当時からお世話になった人に恩返しがしたいという気持ちもこもっています。
ブランド名を見るたびに私のことを『カネ』と呼んでくれていた、諸先輩方が浮かんできます。
そんな方々に恥じないよう、しっかりとお仕事をしていきたいと思います!!
日本人の美意識とは?
兼々工房では、可能な限り日本国内での製造に拘っています。
国内のメーカーの国産素材を使ったオーダーメイドヘッドカバーを国内で生産します。
愛国心という話では無いのですが、これからもそのスタイルを崩すことは無いでしょう。
わざわざ国外に仕事を出して、自分のお金を海外の人に支払う必要ってあるのかな?と思っています。
生産量がまだまだ少ないので、そんな話にはなりませんがね。
日本はセンスの国だと言われているのを聞いたことがあります。
センスとは感覚です。
日本人はそのセンスを武器にしてこれまでの時代を彩ってきたように感じます。
その最たるものが『侘び寂び』という言葉です。
誰もが聞いたことのある言葉で、日本人らしい言葉だと思います。
表面的な美しさを指す『寂び』と経年変化したものの中に美しさを見出す『詫び』。
そんな気持ちこそが日本人の美意識の根底にあると思います。
どんなものに美しさを見出すかはあなた次第です。
私は、雨に濡れながらも活躍してくれてシミがついてしまっているヌメ革にも美しさを感じます。
シワシワになってきた本革や、形が染み付いた帆布、色褪せてきたデニム。
それぞれに美しさがあり、あなたと共に過ごしてきたゴルフライフを物語っています。
スバルのCMでそれぞれの物語の一部に車があるようなものがあります。
車のような高級品ではないですが、あなたの思い出の一部にこのヘッドカバーが映っていることはとても幸せです。
量産品でもそのような美しさを持ったものがあるかもしれませんが、オーダーメイド品の方が思い出が詰まっていることは誰からみても明白です。
オーダーで作った20年近く前のスーツが、サイズが入らないにも関わらず思い出が詰まっていて処分出来ないのは、私だけでは無いと思うのです。
そのようなものを大事にしながら、美しさを見出し、思い出を重ねていくことが日本人の美意識だと思います。
私はそんな美意識の方に選ばれるヘッドカバー屋さんでありたいです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
オーダーメイドヘッドカバーに対する想いが、あなたに伝わっていると嬉しいです。
次が最後になります。
テーマは、『あなたに合わせた特別なヘッドカバーの選び方』です。
たくさんのヘッドカバーの中から、あなたにぴったりなヘッドカバーはどんなものなのか、少しでもヒントになればと思っています!
それでは次回お楽しみに!
ごきげんよう!